日本には、4階建て以上の建物の多くにエレベーターが設置してあります。
いつも特に深いことを考えることなく乗っている人も多いですが、仕組みを理解し、豆知識を覚えておくことで様々な学びになるでしょう。
今回はそんな、知って損しないエレベーターの仕組みと豆知識をご紹介いたします。

エレベーターの種類

まず、その種類ですが、現在動いているエレベーターは、マンションやビルなどが一般的ですが、最近はそれを応用し荷物を運んだり自動車を運ぶタイプも増えてきています。
基本的に、それぞれが目的に応じて作られていますので、目的に関係ない物を載せてしまうと違反になることがあります。
例えば、自動車を昇降させるタイプがありますが、そこに人を乗せてはいけません。
なぜなら、人を乗せることを前提にしていない作りのため、落下したり挟まれる危険があるからです。

エレベーターの仕組み

仕組み自体は、昔ながらの滑車が付いているタイプのものが多いです。
最上部に貨車が付いており、おもりでエレベーターを上げ下げするタイプです。
機械室があるものと機械室がないものがあります。
機械室があるタイプは、高層ビルや高層マンションなどの種類で、機械室がないものは中層マンションや低層マンションなどになるでしょう。
おもりも、必ず付けなければならないわけではなく、最近では油圧式のものも多く、より安全に設計されています。

保守点検

エレベーターは、必ず点検をしなければなりません。
いわゆる保守点検やメンテナンスと呼ばれるものです。
これは法律に定められているもので、それをしていないと違法になってしまいますので注意が必要です。
法定点検は年に一度ですが、業者と契約することで毎月、点検に来てくれることがあります。
大規模な点検ではなく小規模な点検を毎月一度行うことで、劣化している部分がないか、部品が外れていないかなどをチェックします。
これにより、大きな事故を未然に防ぐことができるでしょう。
点検をする場合には、独立系の業者とメーカー系の業者に分かれますが、金額を第一に考えるならば独立系の業者を選ぶべきです。
独立系の業者は、特定のメーカーを扱っているわけではなく、日本中にある様々な昇降機に対応しているのがポイントです。
メーカー系の業者よりも安い料金で点検しなければ仕事をとってくることができません。
すでにメーカー系の業者に任せている場合、キャンセルをしてもらい契約をとることもあります。
これに対して、メーカー系の会社の場合は保守点検は一つのメーカーしか行えません。
そのためかなり深い知識を持っているのが特徴といえるでしょう。
料金は若干高くなりますが、細かいところまで見てもらいたい場合にはメーカー系のほうが安心できます。
しかし近年、独立系企業の技術が上がっており、メーカー系企業との差はほぼなくなったといえます。

エレベーターの豆知識

ビジネスマナー

会社などでエレベーターに乗る場合は、ビジネスマナーが重要になります。
例えば、上司と一緒に乗る場合やお客さんと一緒に乗る場合は、順番が決まっていることを知っておきましょう。
一見、来客者や上司を先に乗せるのがマナーのように感じますが、実際には自分が先に乗るのが正しいマナーになります。
この時は、「失礼します」などと声をかけてから乗ると印象が良いです。
ただし、すでに人が乗っている場合は、我先に中に入るのではなく、まずは来客者や上司を先に乗せてから、自分が最後に乗るようにすべきです。
これに対して、降りる場合は来客が先になります。
乗る時は自分が先で降りるときは来客が先になりますのでこの点を勘違いしないようにするべきです。
「開」のボタンを押されながら「お先にどうぞ」と一声かけるとしっかりした人だと思われるでしょう。
室内の立ち位置も重要になります。
狭い室内の中にも上座と下座があり、ボタンの近くが下座になりますので、乗る時はすぐにボタンの近くに立つようにするとよいです。
これに対して、奥の方は上座ですので、お客さんや上司には奥の方に入ってもらいましょう。
場合によっては操作ボタンが左右にそれぞれあることもあります。
大きなタイプであれば、2カ所ボタンがあると、どちらが下座なのか混乱してしまうかもしれません。
この時は、右側にある操作ボタン側が下座に当たります。

カゴ内の鏡

エレベーターの中には、鏡があることに気がつく人も多いでしょう。
そもそもこの鏡は何のためについているか知っている人は少ないのではないでしょうか。
何となく身だしなみをチェックするためについているのではないかと考える人も多いはずです。
実はこの鏡は車いすの人が利用するためのものです。
車いすの人は、自力で乗る時に、扉を背にすることになります。
室内で百八十度回転することはまずありません。
そこで降りる時そのままバックをすることになりますが、そうすると人にぶつかってしまう可能性があるでしょう。
そこで、入って正面の所に鏡を設置をしておけば、車いすの人が下りる時、後ろに人がいる場合に気がつきやすくなります。
そのような事故を防ぐために大きな鏡が設置してあります。
もちろん鏡を眺めて化粧を整えたり髪形を整えたりしてもよいでしょう。

最後に

このように、様々な役割や仕組み、マナーがありますので、知識を深めながら乗ると、また違った一面を見つけることができるかもしれません。
ボタンに関することやデザインに関することなど、エレベーターの豆知識はまだまだあります。
豆知識の続きは、また次の機会にご紹介いたします。