現代人の生活の中に溶け込み、人によっては1日に何度も利用するエレベーター。
オフィスビルの他に商業施設やマンション、一戸建て住宅のホームエレベーターや駅などに設けられています。
工場においては見た目と用途はよく似ているものの、リフトと呼ばれる名称の違うものが存在しており、ラーメン店や居酒屋などの飲食店では器を運搬すべく極めて小さな形式も存在しています。
このように同じ名称で一括りにされていても、実際は複数種類に分かれている上に、同一モデルだとしても各現場で最適化されています。

身近なエレベーター


一般人にとって最も馴染み深い身近なエレベーターが駅やデパート、マンションに備わっている物であり人を上下方向に垂直移動させるためであったり、同時に大量の荷物を移動させられるようにしている共用方式もあります。
病院では病室で横になっている患者をベッドに載せたまま動かしたり、一時的にストレッチャーに移した方を適する場所に移すために寝台用が見られます。
観光地や現代社会において都心部などで乱立している高層ビルでは、上層階まで速やかに行くことができるように高速化が図られていたり、振動を感じないように研究開発が徹底され乗り心地が良好で恐怖感を覚えないようになっています。
エレベーターの全体に対して言うことができるのは無防備の人間が直接的に乗っていていて、時には大勢の方々が詰め込まれるため安全確認は徹底したものでなくてはならない事です。
多くの命を預かっているので、1年間に1度厳しく定められている基準に則って性能を検査し、1ヶ月間に1度の頻度で定期検査を実行すべきであると法律で定められているほどです。
急ぎの用事で慌ただしく動いている際や装置を使おうとしている頃に限っていつも検査中で使えず、階段を駆け上ったり駆け下りたりしなければならない件がありますが、正しくチェックしているからこそ取り返しのつかない事故が起こらずにいつも安全駆動しているのです。

工場や飲食店舗などの簡易リフト

こうしたどのような状況であっても間違いなく人間が乗り込む様式がある一方で、工場や飲食店の厨房など一般人が足を踏み入れないエリアでは簡易リフトが主役になっています。
簡易という名前が付いているように、基本構造がコンパクトになっており、道具などしか上げ下げできないよう法律上禁じられています。
大きければ大きいほど作業効率がアップするのは事実ですが、許可されている床面積は広くなく高さも制限があり、一気に動かせるのは在庫のごく一部であることを理解しておきましょう。
ただし、人の命を預かるわけではない上に簡易的で機器自体も小さなサイズなので、エレベーターに比べると安く購入と設置が行えて稼働時の電気代も小さいです。
台車がスムーズに動かせるようにギミックが施されていたり、重量がある品物でも無問題なので多くの書類を取り扱う出版社や金属加工業、学校の給食用としても見受けられます。
実はこのような台車などでさえも対応不可な昇降機もありますが、決して不便さを覚えることはなく、むしろ現場ではとても有難がられていて連日愛用されています。

居酒屋やラーメン屋、ファーストフード店では一階にオーダーするカウンターが設けられていて、二階に飲食するスペースが確保されている店舗も多いですが、食事を終えた器を片付けるために店員がその都度上階と下階の往復を繰り返していると、体力が消耗されてしまいますし残されたスープや食材が溢れてしまうリスクがあります。
そこでお盆が一枚分ほどの最も小さなリフトを使えば、一人の店員が二階に上がって食器類を重ねてリフトに入れた後下ろす操作をすれば厨房に移ります。
すると、食器洗いを担当しているスタッフが即座に洗い物が届いた事実に気が付けるので、迅速に作業が行えて新しい来店客に速やかに対応できるようになるのです。

エレベーター業界の新風、ハイパーリフト

そして、エレベーターを手掛けている業界に新しい風を吹き込むきっかけになったのがハイパーリフトであり、それぞれの環境に合わせて後から柔軟に設計して組み立てていき納品できるという仕組みです。
今までは建物を建築する時にエレベーターホールを設計図に盛り込むものでしたが、既存のサイズ感の装置を差し込むといった様子なので、デザイン性が似たり寄ったりになりオリジナリティが出しにくく、ユーザーにとっても使いにくさを覚えてしまっていました。
しかし、新たなシステムになれば用途及び場所に左右されず、各所で抱えている課題点やクリアにしたい案件を解消させられます。
つまり、経営年数が長くて代々続くような整備場などでは全ての規格が古いので、エレベーターの開発元が念頭に置いている大きさに当てはまらず、入れ替え作業が完了させられずに既に部品供給などが終了している型式を使い続けていました。
ところが、リフトの製造方法の柔軟性が向上した事を受け、変則的なシチュエーションになっていて従来型の種類では力不足で諦めるしかなかった事柄でも新品に移し替えられます。